「退廃姉妹」島田雅彦
こういう戦中戦後の女性の話は、読んでるとなんとも言えない気持ちになるな。これからそういう風になったら、自分はどうするのかなあって、単純なのですぐそうやって「自分がそういう身になったら…」とか考えちゃう。島田さんの書き方のせいか、私が女性だからか、出てくる女性のどの人の気持ちも「うん…」と思えるけど、出てくる男性は「馬鹿だな」って思う。久美子達の父親とか、ピーターとか、鬼塚とか、山下とか、女学校の国語教師とか。馬鹿な男のせいで…という感想ばかりが残るのでした。
- 作者: 島田雅彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/05
- メディア: 単行本
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