2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「進化しすぎた脳」池谷裕二

これは面白い。一般の人に向けての話にしても、途中かなり専門用語が出てきて、ぬぬぬとなったけど、それでも非常に興味深い話が沢山。どう興味深いかって言うのが説明しずらいのですが。脳ってすごくないけどすごいというか。んー。進化しすぎた脳 中高生と…

「人生讃歌」美輪明宏・齋藤孝

感想は後程。人生讃歌―愉しく自由に美しく、又のびやかに作者: 美輪明宏,斎藤孝出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2004/04メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (19件) を見る

「からくり富」泡坂妻夫

一話一話それなりに事件が起こっているのだけど、なぜか話が坦々と進んでいるように感じる。それでもあんまりつまらないなあって思わないのは、私がこの本で江戸の雰囲気を楽しんでいるからかなあ、なんて思ったり。色々な江戸の行事や風習とかが随分丁寧に…

「ホラードラコニア 少女小説集成【弐】菊燈台」澁澤龍彦・山口晃

話しも面白いし、絵もすごく綺麗だけど、少女論的なものにはちっとも興味が持てん。私がそういう事に興味が持てないという性質であるのもあるし、女だからという所もあるのかなあと思ったり。女性で少女好きってどんな人だろ。って全然本の感想になってない…

「御宿かわせみ(二十一)」平岩弓枝

「鬼平はジジイが活躍する話が多いな」と書いたのだけど、かわせみは(特にこの巻は)娘っ子が主役の話しが多いかも。でもこれに入ってる話はちょっと悲しい。「富貴蘭の殺人」なんか、預かった蘭のせいで、あっさり殺されちゃったりするし、「独楽と羽子板…

「鬼平犯科帳(七)」池波正太郎

鬼平ってジジイが活躍する話が多いな。「はさみ撃ち」の小兵衛とか、「月寒六間掘」の瀬兵衛とか。でもって鬼平の感想って書きづらい。新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)作者: 池波正太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/06/09メディア: 文庫購入: 1…

「飛奴 夢裡庵先生捕物帳」泡坂妻夫

夢裡庵先生捕物帳というシリーズで短いお話がいくつか入ってる。泡坂妻夫の時代物を始めて読んだのだけど、これは結構好みかも。派手な捕物シーンなどはあまりないけど、出てくる人の心の動きでゆっくり話が進んで行く感じ。所々にかなり細かい着物の描写が…

「ぼんくら」宮部みゆき

最後に入ってる「長い影」がかなりミステリー仕立てで、先が気になって気になって、昼ご飯も忘れて一気に読み切ってしまった、長かった…。お徳や佐吉や政五郎のキャラクターがイイ感じだが、なにより「おでこ」と「弓太郎」の子供二人組がかわいい。二人とも…

「鬼平犯科帳(十)」池波正太郎

「むかしなじみ」がよかったな。「彦十大丈夫かー!?」と読んでる方が心配する。なんかこう密偵が昔とった杵柄で道をはずしそうな話の展開になると「あーそれは、それはいかん」と心配になるな。このむかしなじみでは、結局最後はすんでの所で彦十は荷担せ…

「笑うクスリ指」唐沢俊一

題名の通り、色々な薬や薬にまつわる迷信や噂などを一ネタ3ページ程度で書いてある。どれも読みやすいけど、読みやすい分、残らないと言うかなんと言うか。全体的にあっさりしすぎかな。笑うクスリ指作者: 唐沢俊一出版社/メーカー: ノーザンクロス発売日: 2…

「鬼平犯科帳(八)」池波正太郎

「あきれた奴」で小柳が賊を逃がして、結局はその賊が仲間をつかまえて戻って来てめでたしめでたしな訳なのだけど、その賊が戻ってくるのに半年かかっていて、その間ずっと小柳が牢に入ってる。えらいのんびりした話だ。鬼平が小柳を信頼してとの事だろうが…

「御宿かわせみ(十七)」平岩弓枝

「伊勢屋の子守」の最後に嘉助が「人はみんな、各々の生きてく立場みてえなものを背負っているんですから…」って台詞がかっこいい。嘉助やお吉はたまにこういう「なるほど」と、しみじみ考えさせられるような台詞を言うな。「矢大臣殺し」の長家のみんなで名…