2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」島田荘司

こういうミステリは非常に好み。人が死ななくて、トリックは凝っていて、登場人物に好きになれる人が出て来て、最後にちょっと「ホロリ」とくる。島田さんは最近グロいのも多いから余計にあれだ。セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 (角川文庫)作者: 島田…

「竹久夢二のおしゃれ読本」竹久夢二美術館 石川桂子・谷口朋子=編

正直な所、以前は竹久夢二とか中原淳一の絵やセンスを少しもいいと思わなかったのだけど、最近ではいいなあ、こういう女性になりたいなあ、なんて思うようになってきたのは、どういう心境の変化だろうなあ(って誰に聞いてるのか)。この本には夢二が書いた…

「鬼平犯科帳(十九)」池波正太郎

昨日書いたはずの物が消えている事に気が付いたこの切なさ(もう一回書くよ)。 「逃げた妻」と「雪の果て」の藤田彦七といい、「引き込み女」のお元といい、そんな事をしたら悪い方向へいっちゃうよ!、なんでそんな事をするんだよ!と端から見てると思えつ…

「鬼平犯科帳(十八)」池波正太郎

いい話ぞろい!。「一寸の虫」の仁三郎が切ない。鬼平の台詞の通り、「何故相談せぬのか仁三郎よ!」と本を読みながら悔しがってみたり。相手の事を思うばかりに、相手を悲しませてしまう事も有る訳だな…なんて。あと「おれの弟」の鬼平が凄い。自分の実の弟…