「竹久夢二のおしゃれ読本」竹久夢二美術館 石川桂子・谷口朋子=編

正直な所、以前は竹久夢二とか中原淳一の絵やセンスを少しもいいと思わなかったのだけど、最近ではいいなあ、こういう女性になりたいなあ、なんて思うようになってきたのは、どういう心境の変化だろうなあ(って誰に聞いてるのか)。

この本には夢二が書いた着物姿の女性が沢山載っていて、そのどの着物も素敵で、仕種もなんとも言えずたおやかで、ぱらぱらとめくっては「いいなあ」と思うばかり。モガの洋装もまた素敵だし。そして夢二や中原淳一の美しさに対しての思い入れの強さにも感心する。美しいという事に対して非常に奥が深いと思う。美しさというものが、そこまで気を配り手入れをしてこそのものならば、美しく有る事というのは本当に大変だ。


何せ着物の色使いが絶妙なので、まるごと今に取り入れるのは難しいと言えど、着物を着るからには持っていたい本かもなーと思った。

竹久夢二のおしゃれ読本 (らんぷの本)

竹久夢二のおしゃれ読本 (らんぷの本)