「御宿かわせみ(十三)」平岩弓枝

ああーあんまり急いで読むと、読むのがなくなっちゃうから「せめて週に一冊」と思っているのに、ちょっとちょんまげづいてて読んじゃった。かわせみには読んでいてホッとするような話しが多いから、つい読みたくなるんだな。「麻布の秋」が非常に良かった。ものすごくドラマチックな出来事がおこる訳でもなく、静かに物語りは終わるのだけど、ほろっと来る。おすずが笑って「そしたら、また、あげます」という瞬間がね、なんともね。「雪の夜ばなし」はその後に繋がって行く重要な話だし(そんな事していいのかーおいーとも思うが)、「春の寺」もじわっと来るし、いい話し満載でした。