鬼平犯科帳(ニ)]池波正太郎
とうとう鬼平にも手を出してしまった。私はドラマの鬼平が好きであって、小説はどうだろうなあ…と手を出せずじまいだったのだが、この前新作をみたら何だか読みたくなったので、試してみたたら、面白かった。楽しみが増えた。かわせみとくらべるとやはりダークだし、エロ系の表現も生々しいっつーか、なんつーかだけど、ダンディな感じとかね、粋な感じとかね、義理とかね、そういうのが非常にかっこいい。が、たまたまこれには忠吾が活躍(?)する話が二つも入ってて、なんかもう忠吾は情けないことこのうえないんだけど、微笑ましい。実際そばにいたら、張り倒したくなりそうだけど。「女掏摸お富」のお富が切ない。そのお富をもう一度見のがそうか…と思いつつも、捕らえる鬼平も切ない。
- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/04/07
- メディア: 文庫
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